サカバンバスピス(Sacabambaspis)は、オルドビス紀に生息していた無顎類の絶滅した属です。この生物は約4億3000万年前に存在していたと考えられています。
サカバンバスピスは、ボリビアのコチャバンバ県の道路脇のアンサルド層から最初に発見されました。この地域の近くにある村、Sacabambilla(サカバンビージャ)とギリシャ語で「盾」を意味する「aspis」(アスピス)から名前が付けられました。
この属の形態については、想像図や化石の研究に基づいて推測されています。サカバンバスピスは、頭部に目があり、頭部が上下に2枚の骨板で覆われていました。尾部にはV字型の上下に長い鱗が並んでいました。全長は約25センチメートルで、胸鰭などの付属肢はなく、泳ぐ能力はあまり発達していなかったと考えられています。
サカバンバスピスは、古代の無顎類の一種であり、現在の脊椎動物の祖先として重要な存在です。その外見や生態についての理解は、生物進化の研究において貴重な情報を提供しています。