ガンキャノンは、地球連邦軍によって開発・製造された試作機のモビルスーツ（MS）です。型式番号はRX-77-2であり、地球連邦軍の所属となっています。
ガンキャノンの全高は18.1mで、本体重量は51.0tです。装甲材質には超硬合金ルナ・チタニウムが使用されており、核融合炉を動力源としています。出力は1,380kWで、推力は22,600kg×2、1,650kg×4の総推力51,800kgを持ちます。
センサーの有効半径は6,000mで、最高速度は78km/hから100km/hです。武装としては、240mmキャノン砲（弾数20）、スプレーミサイルランチャー×2、60mmバルカン砲×2、ビーム・ライフル、ハンドグレネードが装備されています。
ガンキャノンは、一年戦争のV作戦によって開発されたRXシリーズの1機であり、ガンダムやガンタンクと同じRXシリーズのコア・ブロック・システムが採用されています。ガンダムと比較して装甲厚を重視した設計となっており、ゴーグル型ツインアイ構造の頭部センサーが特徴です。
ガンキャノンは、地球連邦軍初のMSガンタンクの問題点を解決するために開発された二足歩行型のMSであり、高い機動性や中距離からの援護砲撃を行う運用を前提としています。
完成したガンキャノンは、ジオン公国軍のMSと比較しても引けを取らない性能を持っており、テストのためにいくつかが製作されました。しかし、テスト中にジオン公国軍の攻撃を受けて一部の機体が破壊され、残った1機がホワイトベースで運用されることになりました。
ガンキャノン以降も、肩に固定武装の中距離支援火器を取り付けるコンセプトは継続しており、ガンキャノン・ディテクターやGキャノンなど、類似の機体が後に登場しています。