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タタールのくびき

「タタールのくびき」とは、13世紀にモンゴル帝国によって支配された東欧・東スラブ地域において、キエフ・ルーシを中心とした諸都市がモンゴル帝国に従属するようになった出来事を指します。モンゴル帝国は、ヨーロッパに進出し、東欧・東スラブ地域を支配下においた後、従属都市に年貢の支払いや軍務の提供などを要求し、これを拒むと軍事侵攻を行い、都市を制圧しました。この時期にモンゴル帝国によって支配された地域は「ゴールデン・ホルド」とも呼ばれています。

「スラブ地域」とは、スラヴ人が主に居住している地域のことを指します。中央ヨーロッパから東ヨーロッパ、バルカン半島などに分布しており、ロシア、ウクライナ、ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、セルビア、クロアチア、スロベニアなどが含まれます。スラブ人は、言語や文化的背景などにおいて類似点がある民族集団であり、東欧・東スラブ地域においてはロシア正教会が支配的な宗教であることなどが特徴的です。